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明けましておめでとうございます。 [コラム]

 明けましておめでとうございます。
 昨年も、皆様には大変お世話になりました。
 本年もよろしくお願いたします。

 お元気で、お正月をお迎えした方々、ちょっと大変だった方々といらっしゃると思います。
 こちらは、昨年末に記事を無理矢理に近い状態で、アップしてしまったので、気分的に落ち着いたお正月を過ごせました。
 
 読者の皆様、そして月夜の龍さん、本当にいつもありがとうございます。先月の記事は、細かい部分の修正が必要かを考えつつ、次回の記事の着手を始めたいと思います。メモ書き等はありますが、電子ファイル化は全くしていませんので、予定が立つ状態ではありません。ただ、私も今年はゆとりを持って取り組みたいと思います。ようは、ちょっと遊びたいってことなんですが…。
 
 また、私の活動に、どんな意味があり、未来への影響があるのか、甚だ、疑問です。ただ、20代、30代で見学した基礎研究と思われる畑では、

・もがいてももがいても同じところをぐるぐる回る
・基礎がないゆえに、自分の研究の本当のコアを理解できない若手たち
・大した研究でもないのに、アメリカなどの欧文誌への掲載さえあれば、優秀な若手研究者という安易な評価
・日本の欧文誌であるJPSJはランクが下がるとされる風潮

 私を育ててくれたのは、直接的には両親ですが、日本という国家があってこそだと確信しております(だからと言って、私は右翼ではなく、多少、左翼です。)。ですから、JPSJの低評価へは、私としては、どうあっても争わなくてはならないのです(いまの大学制度では、私では何もできませんが)。だからと言って、アメリカやヨーロッパの欧文誌がどうなっても良いとは思っていません。はっきり言ってしまえば、別に競争する必要なんか、さらさらなく、人類や生物たちに貢献する仕事の発表の場であれば良いのです。さらに、英語で記述というスタイルが、普通の教育を受けてきた研究者には、破格の壁なのです。日本人研究者は、優秀な人であればこそ、このシステムに泣かされてきているのです(頭はバカなくせに、英語だけできる上流階級って、定番です。)。英述論文が標準なんて、限りない不平等システムです。日本人は、日本で育つのであれば、論理的思考は日本語でするように育てるのが、経済的にも思考力的にも、一番、効率的でしょう。元の論文形式が英語でなくとも、国際的に発表をできるシステム作りが必要です。そのシステムで、言語が得意な人やAIが働いて、読む人の言語にしていけば良いのです。これが、研究者の本当の平等です。

 また、私を理系として育てた場は、就職した先の鉄工場の研究所なのですが、助け合いの精神が強かったと記憶しています。出世競争がなかったわけではないですが、それをやっているのはごく一部の別人種みたいな扱いで、私たち下々は協力して仕事に取り組み、業務を支えていたと思います。今では、その別人種のやりたい放題かもしれないですね。そんな応用畑から入って育ててもらいました。ですから、若いうちから、競争ばかりさせられる大学研究では人が育たないと確信しています。

 先に列挙した4項目には、ほとほと閉口しましたが、当時は、
 ・良いようにやられてしまっているのはわかるけれど、反駁する術がない、
 ・何かがおかしいけれど分からない、
 という気持ちが強かったと思います。

 その経験から、今後は、

 ・基礎部分の隠し事を明らかにすること
 ・無益な競争原理を排除
 これらを履行する決意がなければ、日本の大学や基礎研究の復興は難しいと考えています。

 ただ、現役の研究世代が私のような活動に関わるのは、危険だとも判断しておりました。そういう意味では、昔の先輩方や同僚に対しても、よそよそしい態度だと思われているかもしれません。ただ、私としては、誰が悪意の元に動いているのか、分からないので、善意の元で動いている人(こちらの方が多いのだと思います。)に迷惑がかからないように配慮するしか方法がありませんでした。どうか、ご容赦願います。
 組織から(救い)出された私が、基礎部分の教科書訂正を細々と続けているのだと思いますが、この立場に、現在は心から感謝もしています。家族のことや子育てに時間がさけたのは、女性としては幸せだったと結果的に思っているからです。しかし、これも、ここ4年ぐらいで感じたことで、正直に言えば自分自身は、女性も働いて社会に貢献すべきという価値観を持っていましたから、自分の身の置き場がこれで良いのか安定しない心で過ごしていました。

 本年は、技術業界にとって、革新的な一年になることを祈って止みません。旧来の秩序が崩れだし、小さくても変化が起こった時、各人が、今までの心のあり方、行動によって、振り分けられていくことと思います。

 では、本年も皆様にとって、良き一年になりますことを、心より祈っております。
                       2018/1/6  majime_na_hanashiより
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